これからは介護職の需要が高まり、関心や興味を持つ人が増えてくるといわれています。また介護保険制度がスタートして20年以上経過していることから、介護そのものがより身近になっています。介護関連の仕事に就くことで、自分の日常生活に役立つことは間違いないでしょう。
実務者研修を修了すれば、上位資格の介護福祉士試験の受験資格を得られます。しかし、初任者研修にはそれがありません。つまり、実務者研修は介護福祉士のステップアップ的位置づけなので、キャリアアップを目指す人は受けておくと良いでしょう。
初任者研修では全てのカリキュラムが修了したあとに筆記試験を行います。しかし、この筆記試験は落とす目的で実施されるのではなく、理解度を確認するために行われます。今までの内容を復習しておけば大丈夫でしょう。
高齢者社会が進む中で、介護関連の資格に関心が高まっています。実務者研修もその1つであり、受講するための特別な資格は必要ないことから誰でもチャレンジ可能です。また、実務者研修があると有資格者として認められるため、介護施設等で需要が高まります。
実務者研修で必要な科目数と研修時間は一定ではありません。なぜなら、これまでに取得している資格によって変わってくるからです。もし無資格であれば、20科目450時間の研修を受けなければなりません。これは半年から1年間程度で修了できるボリュームとなっています。
実務者研修のカリキュラムには4つの領域があります。それは「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」です。基本的に座学が多いですが、医療的ケアでは座学と演習があります。演習では、喀痰吸引のケアや経管栄養のケアや救急蘇生法を学びます。
無資格では20科目450時間の研修が必要ですが、保有資格によっては受講時間が短くなります。ホームヘルパー2級や初任者研修を取得していると、受講時間は320時間まで減ります。また、ホームヘルパー1級取得者なら95時間、介護職員基礎研修取得者なら50時間とかなり時間が短縮されます。
介護の仕事は資格がなくてもできるので、なぜ実務者研修を取得しておくと良いのか疑問に感じる人が多いです。その理由の1つがサービス提供責任者として働くことが可能だからです。介護事業所のような施設ではサービス提供責任者を配置させる義務があります。サービス提供責任者に昇格すれば、さらなる収入アップが望めるでしょう。また、たん吸引や経管栄養といった医療的ケアを学べることも大きな要因の1つです。